音楽祭20周年を記念し、ヨーロッパやアジア、アフリカなど
世界6カ国から一流の音楽家たちが集い、祝祭の響きを奏でます。
衝突の絶えない昨今の世界で、異なる文化や文明を受け入れることの大切さを思い、世界各地の文化と混ざり合い受け継がれてきたイスラーム圏の音楽にも目を向けます。







写真撮影/竹原伸治




7月2日に開幕した第20回音楽祭は、「響きの祝祭」をテーマに14演目17公演を開催、8月7日に閉幕した。
?
開幕を飾ったのは、マリオ・ブルネロ率いるオーケストラ・ダルキ・イタリアーナと紀尾井シンフォニエッタ東京との華やかな共演。盟友のチェリスト、ジョヴァンニ・ソッリマは、オープニングのゲスト出演の他にも、個展で際立つ個性を発揮した。また、イラン古典音楽の泰斗アリーザーデが再来日したほか、アルジェリアからはライの女王リミッティが初来日を果たし、話題となった。さらにカッワーリーに基づいたパキスタンの宗教儀礼「ウルス」や地中海の民の音楽「タランテッラ」など、イスラーム圏の音楽を取り上げた公演がいずれも注目を集めた。
?
井上道義をはじめとする豪華な出演者が集結した20周年記念「響きの祝祭」や、「ゲルギエフ・マジック」を目の当たりにした「ゲルギエフのストラヴィンスキー」は、記念年にふさわしい公演となった。
?
2人の若いピアニスト中野翔太、田村 響や京都発の次世代パフォーマンス・グループdotsなどが、若い世代の登場を印象付けた一方で、この音楽祭の立ち上げメンバーの1人、石井眞木を偲ぶ公演では、作曲家・石井の創作の鍵を窺い知ることができた。
?
また、「参加公演」「関連公演」としてテーマに相応しい公演を公募し、全12公演が参画した。

>> 公演・レビュー 一覧を見る





CopyRight © 2006 Arion-Edo Foundation.?
プライバシーポリシー