■ 企画構成 石井眞木/江戸京子/船山 隆
■ 期間 1985年7月4日〜1985年7月24日

【企画趣旨】  私たちが音楽祭の開催を企画いたしましたのは、単に世界的な音楽都市の東京にふさわしい音楽祭が存在しなかっただけではなく、東京に音楽家と聴衆の真の交流の場としての音楽祭が存在しないからです。私たちは、この音楽祭の発想の段階から、いつも音楽家と聴衆のことを考えつづけてまいりました。 この音楽祭の企画・構成にあたって、私たちは、音楽をの対象としてではなく、何よりもまずの形として捉えようとしました。そのために私たちは、第1回にというテーマをかかげ、伝統と新しい時代の音楽のあり方をその根底から考えなおすことにしました。このフェスティヴァルのプログラミングの意図は、20世紀初頭におけるの重要な作曲家クロード・ドビュッシーを中軸として、その前後の時代のの音楽を対比させることです。 また、こうした多彩なプログラムのコンサートと平行して、テーマにそったレクチャー、シンポジウム、展示会を開催し、問題を多面的・多角的に掘り下げます。私たちは、この音楽祭が、私たちの国の21世紀の音楽文化のあり方を探索する場になることを希求しています。








・オープニング・コンサート−アフリカ飢餓救援チャリティ公演
田中良和(指揮)  高関 健(指揮)  十束尚宏(指揮)  練木繁夫(ピアノ)  赤尾三千子(横笛)  堤 剛(チェロ)  東京都交響楽団  ほか 

・シャトル・コンサート−ヨーロッパの作曲家による"オリエンタリズム作品"と80年代の日本の伝統楽器による作品
沢井一恵(十七絃)  宮田まゆみ(笙)  沢井忠夫(箏)  横山勝也(尺八)   金昌国(フルート)  木村茉莉(ハープ)  ほか 

・レクチャー−クロード・ドビュッシーと異国趣味の問題 レクチャー−ジャポニズムと20世紀初頭のフランス音楽 シンポジウム−西洋音楽の内と外
[講師・パネリスト]  フランソワ・ルシュール(パリ国立図書館音楽部長)  船山 隆(音楽評論家)  ヴォルウガング・ブルデ(音楽評論家)  ジャック・ロンシャン(音楽評論家)  柴田南雄(作曲家)  三善 晃(作曲家)  ほか 

・ハイブリッド・オーケストラ'85 in 東京&つくば
高関 健(指揮)  林 ひろみ(ソプラノ)  小林一男(テノール)  安永 徹  ほか 

・聲明 婀尾羅吽欠(あびらうんけん)−伝統と展開 作曲・音楽監督:石井眞木
真言宗僧侶・豊山派迦陵頻伽聲明研究会(聲明)  天台宗僧侶  山口恭範  ほか 


漆原朝子ヴァイオリン・リサイタル   漆原朝子(ヴァイオリン) 岩崎 淑(ピアノ)  


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