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■ 企画構成 |
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石井眞木/江戸京子
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■ 企画協力 |
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秋山邦晴/松下 功
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■ 期間 |
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1987年7月4日〜1987年7月25日
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■ 撮影 |
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堀田正實
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【企画趣旨】 今回は、第2回のテーマ「汎民族主義の音楽」の続編ともいうべき「創造と演奏・民族性を超えて」−アメリカ音楽を中心に−をテーマに選びました。
「汎民族主義の音楽」とは、ヨーロッパ音楽の中央(イタリー、フランス、ドイツ)から移植されたの手法と、中央以外のそれぞれの風土の音楽とが対立、融合した結果生まれた音楽といえるでしょう。こうした視点に立てば、第2回のテーマ作曲家、チャイコフスキーの音楽はもちろんのこと、今年のアイヴスやアンタイル、ガーシュウィンらの魅力ある多彩なアメリカ音楽、あるいは日本の作品まで一望のもとに捉えることができます。そして、これらは、19世紀的ヨーロッパ中心主義から、20世紀に入ってさまざまな傾向への変換が行われてきたと密接な関わりが認められます。そして、今回は、創造の世界と共に変化してきたにも焦点をあてます。
例えば、はヨーロッパ人でなければではない、といった考え方も時代と共に変りつつあります。ヨーロッパ人以外の音楽家のの演奏に対する世界的な活躍と評価などは、このことをよく物語っているでしょう。今回ので日本の演奏家はいうに及ばず、ソ連生まれのアファナシエフは、どんなアメリカ音楽を聴かせてくれるのか。オランダの演奏家たちは、アメリカや日本の作品をどう演奏するのか、などは、私たちにを改めて示してくれるかも知れません。しかし、本当に創造も演奏も民族性を超え、新しい国際的な時代に突入したのか。国境がなくなってしまったのか。これが今回のテーマです。そして、世界の評論家たちは、この問題をどう見るのか、また、聴衆の皆さまは、どうお感じになるでしょうか。
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